上海在住"保育士"の備忘録

有益そうな、不要そうな情報のハキダメ。

【保育士試験合格体験記】素人男が3.5か月で一発合格した話(実技試験編)

はじめに

一次試験編はこちら:

 

さて、無事に一次試験合格を解答速報などで確信できたら二次試験対策を始める。

さすがに合格通知が届いてからの準備では遅いのである程度見切りをつけて行動を移そう。

(といっても主は私情で準備開始が1週間遅れた)

 

なお、主が受験したのは「言語」「造形」である。

理由は単純。楽器が弾けないからである。

こういう選び方はかなりの多数派な気がする。

 

使用したテキスト

 

使う教材は以下の通り

 

ユーキャンの保育士 実技試験 合格ナビ【実技試験対策の決定版】 (ユーキャンの資格試験シリーズ)

約1600円

 

といっても、決定版的なものはない。

実技試験は採点基準が曖昧で、同じ答えが二つとないので参考にも限界がある。

これはあくまで参考資料用だが、絵描き素人には練習用ページがあるので助けにはなる。

 

学習スケジュールと勉強方法

まず、主が受験した令和3年度後期の実技試験だが、

実技試験日程 12月12日だ。

一次試験2日目が10月24日なので、翌週の11月1日には各予備校の解答速報が揃う。

(問題解釈の難しい科目は遅れがちであるが、部分的には発表される)

主は試験約30日前11月8日に本格的に実技試験準備を開始した。

トータルの勉強時間は論じてもやはりあまり意味はないが、約30時間程度。

 

主の学習スケジュール(実績)は以下の通りであった。

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言語

口さえあればどこでも練習できる神科目。

例年3つの題目から選ぶが、主は「おおきなかぶ」を選択。

理由は、内容簡単、繰り返しが多く暗記楽勝だから。

出勤中の自転車や、家事の合間など、じゃんじゃん練習しよう。

細かいテクはYoutubeなどでググれば、プロの方が実演してるのでマネよう。

 

・ゆっくり

・はっきり

・題目の内容に正確に

・なるべく時間通りに(主は本番15秒ほど余らしたが)

・表情豊かに(現在本番はマスク着用だが、目で訴えよう)

・対象(本番では子供に見立てた椅子がある)をしっかり見る

・過大な身振りのアクションはしない

などのポイントを押さえれば、なんとかなる。

 

造形

これが難しい。主も絵は得意ではない。

 

なお、練習には、

①色鉛筆(主は本番までダイソー品を2セット使ったが後述の落とし穴あり)

②シャーペンまたは鉛筆 (ダイソーにあるし、普通の手持ちのものでも良い)

③鉛筆削り(ダイソーにある)

③紙(まずはコピー用紙でもいい。慣れてきたらケント紙に。ケント紙はダイソーにある)

が必要なので準備しよう。

①残り30日~20日

 まずは良く出題される人物単体(各性別・年齢・姿勢含む)、アイテム、背景を練習。

 コピー用紙でも、ナプキンでも、付箋でもいいので描きまくる。

 「ユーキャンの保育士 実技試験 合格ナビ」には練習しておくべき例集があるので、

 最初は模写しつつ、そのうち何もなくてもゼロから描けるようになれればベスト。

 

①残り20日~最後:

 公開されてる過去問・問題集の課題に沿って時間を測って練習する。

 コピー用紙に試験通りの枠を印刷して、枠内に描ききる練習をしよう。

 印刷用のpdfをここに公開する。

   Dropbox - 20211107_造形解答用紙.pdf - Simplify your life

 やってみるとかなり時間に厳しいことをが分かると思うので、体と感覚を慣れさせていく。

 本番に近づいたら、コピー用紙ではなく、本番通りケント紙で練習することを勧める。

 鉛筆の滑りや引っ掛かりが変わるので、慣れておいた方が良い。

 

 色鉛筆は高い色鉛筆買ったことを自慢しているアホツワモノがいるが、

 ダイソー品で十分だ。110円を2セット買えば万が一折れても戦える。

 試験はコスパだ。

 ただ、注意すべきは、ダイソー色鉛筆に白色はない。

 本番試験で何も塗らずに白を表現すると、塗り残しと見做されると思われる。

 塗り残しは大減点である。

 おそらく主の点数がギリギリなのも、それが一因かもしれないので、 

 別途白色は買っておいた方が無難かもしれない。

 ただ、実際には高い色鉛筆で臨む受験生が多数派なので、自己責任で。

 

 造形の評価ポイントは謎だが、

 ・指示内容をすべて描いているか

 ・指示内容との矛盾はないか(冬に半袖、秋に緑葉etc)

 ・人物の大きさのバランス

 ・全体の配置バランス

 ・保育士の知識の理解(保育士の視線外に子供がいないかetc)

 ・塗り残しの有無

 が主として問われていると思う。

 

 最初は人物が極端に小さかったりするので思い切ってデカく描こう。

 デカく描いたつもりでも結局は小さかったりするので、デカく描こう。

 

 具体的なテクを語れるほどに主はうまくないのでググってもらった方が良いと思う。 

 なお主はシャーペン下書き→色鉛筆輪郭→淡い色塗り→濃い色塗りの順番でやった。

 

 主は可能な限り練習したので合計15枚絵を描いた。

 完全に1時間ほど拘束される練習なので、時間の捻出に苦労すると思う。

 稚拙ながら、以下練習例が参考になれば幸いだ。

 

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(スキャナーの限界で反映されない色もあるがご容赦)

 

 見ての通り、最初は構図安定しないが、徐徐にマシになっていく。

 とにかく練習あるのみだ。


本番の立ち回り

言語

具体的な段取りは試験要綱を確認したほうが確実だが、

ここではその他の注意事項を述べる。

 

素敵な態度で

ざっくりとだが、要は「この人に保育を任せてもよい」と思わせる態度をとること。

挨拶、礼、笑顔のたぐいだ。

言語はこのあたりも評価ポイント(というか減点ポイント?)になっていると思われる。

 

爪をきれいにしておく

都市伝説感はあるが、爪をきれいにした方が良い。

受験シールを試験官に手渡しするときに、爪の状態がチェック対象らしい。

念のために試験直前に手を洗っておこう。

 

時間が余った場合

時間がオーバーした場合は強制終了だが、余った時の指示がないのでこの際述べる。

主も時間15秒近く余ってしまったのだが、時間終了合図まで堂々と笑顔で待てばよい。

試験官は時間終了まで無表情で待っているが、怖気づく必要はない。

主は時間が余った時のことを考えていなかったので、本番で内心焦ったが、

上記の対応を取って合格したので、正解だと思う。

逆に「以上です」とか真顔で言って終了を催促するのは良くないと思われる。

 

造形

造形に関しては特にない。

準備物(あと腕時計)を忘れずに、臨むだけである。

余力があれば本番直前にスケッチだけでも1枚練習しておくと、

本番でアクセルがかけやすくなるかもしれない。

 

おわりに

以上が実技試験対策だ。

実技試験は不合格になるほうが難しいとされるが、やはり落ちる人は落ちる。

十分な試験対策といいたいことろだが、評価ポイントが曖昧で、方向性に迷うことも確かだ。

ただただ、がむしゃらに練習あるのみであるといえる。

一次試験を通過した受験生であれば、適切な努力で十分合格できると信じている。